Archive for 1 月, 2010

IPOが公開されるとまず、初値が付きます。

この時点で持ち株を売却すれば、公募価格と初値との差額が投資家の利益になります。

もちろん、もしも初値の方が、公募価格を下回っている場合には、それは損益ということになりますし、その場合、この株を利益が出るまで持ち続けることも当然、可能、と言うことになります。IPOでは初値が公募価格を下回ることは、めったにありませんが、可能性としてゼロではありませんので、覚悟をしておくことだけは必要でしょう。

 

現在、主流であるブックビルディング方式の場合のIPOは、公開された株式の数よりも、その株を買いたいという希望投資家が多い場合は抽選で購入者を決めることになっています。

この抽選は、ほとんどの場合、コンピュータによって行われます。そのため、抽選の過程は完全にシステム化され、抽選の透明性や、公平性を確保して、無用な疑いを避けるため、人間が途中で関与することが全くないようにされていることが多いようです。

 

その抽選に当選して初めて、買うことが出来るという状況になっています。しかし、人気の高い銘柄の場合、せっかく申し込んでも、なかなか当選をして、買うことができないという問題もあります。それでは、IPOの当選確率を上げて、株を購入するためにはどうすればいいのでしょう。

その答えは非常に単純で、かつ明快です。つまり、複数の証券会社からIPO申し込みを行うのです。IPOは株を公開する企業ではなく、企業からの依頼を受けた証券会社が行っています。

その依頼を受けてIPOを引き受けた証券会社のことを主幹事証券会社と呼ぶのですが、ここで一つ、忘れてはならないのが、主幹事証券会社以外の証券会社でもIPOの申込みを受け付けている、と言うことです。

 

できるだけ多くの証券会社で申し込んでおけば、それだけ当選する確率が高くなることは、明白な事実です。

また証券会社の方でも、顧客のために、さまざまなサービスを取り揃えており、IPOの抽選に外れるごとにポイントがもらえ、ポイントを使うと当選率がアップする、という証券会社もあれば、ブックビルディング開始の初日に申し込むと、当選率がアップする証券会社、外れると、IPO落選お詫び料20円がもらえる証券会社等もあります。

 

また、特にサービスは謳っていなくても、主幹事の銘柄を数多く持っている証券会社もあります。是非詳しく調べた上で、できるだけ多くの証券会社で申し込みを行うようにしてください。窓口が多ければ多いだけ、当選する確率は高くなるのです

IPOはどのようにして公開され、またどうやって購入するのでしょうか。

さらにそのIPO公募価格は、どのようにして決定されているのでしょう。ここではIPOが公開されるまでの流れを、順を追って見ていこうと思います。

まず、株式の上場に際しては、株価(公募価格・売出価格)を決めなければなりません。

現在、公募価格・売出価格を決めるのには2つの方式が使われています。まず一つはブックビルディング方式、と呼ばれる方式で、もう一つは入札方式と呼ばれる方式です。

 

ではこの2つの方式を具体的にIPOの流れに沿って、説明していこうと思います。まず、ブックビルディング方式ですが、これは株価の発見能力が高い、と判断されている機関投資家等からの意見をもとにして、価格帯と呼ばれる仮の条件を設定します。

そしてその価格を投資家に提示した後、発行会社はこの仮の条件を基にして、投資家からの需要を把握し、さらに市場の動向を予想して、市場にあった発行価格を決定する、という方式です。

つまり、株式を公開する前に、このIPOを買いたいという投資家を募集してしまうのです。この募集は株を公開する企業が行うのではなく、企業の依頼を受けた証券会社が行っているのが普通です。

これがブックビルディング方式とよばれ、証券会社によるこの募集期間のことを、をブックビルディング期間といいます。これに対して入札方式は、まず、投資家がIPOに対して希望購入価格で申込みを行います。

 

その申し込みの状況に基づいて、株の発行の条件や発行価格を決定するという方式です。公平なようですが、この入札方式だと、IPOに際して、株式の取得のために投機的な入札を行うので、人気が高い銘柄だと、発行価格が非常に高くなってしまうケースもありえます。

それに対して、ブックビルディング方式は、入札方式に比べると、価格が高くなりすぎるのを防ぐ働きが高い、と言われています。そのため最近はほとんどのIPOの公開は、ブックビルディング方式で決められているのが現実です。

では、ブックビルディング方式で行うIPOは完璧なのか、と言うと、決してそうではありません。

公開された株式の数よりも、申込んだ投資家の人数ガが多い場合には抽選をすることになります。そして、その抽選に当選した投資家だけが株を買うことができるのです。

 

従って、人気の高い銘柄だとIPOになっても抽選になる可能性が高く、当選して購入できる可能性も低くなってしまうのです。